La Vie en Rose

好きなグループや音楽についての備忘録

AB6IXが私の2020をVIVIDにしてくれた話

私が2020年を振り返ったとき、自分の身に起きた変化のなかでおそらく最も印象的なこととして(そして幸せなこととして)思い出されるのはきっと自分がAB6IXを推そうと決心したことだと、強い確信を持ってそう思います。

以前からひとの書く所謂「沼落ち」の過程を記した文章を読むのが好きだったこともあり、今の自分の感情や記憶が鮮明なうちにこの経験をどこかにまとめて書いておきたいと思いたち、今回この記事を書いています。

 

そして、この記事を書くことの後押しになったもう一つの理由として、先日ハマるのは理屈ではなくタイミングという言葉を見かけたから、ということがあります。

どんなにその対象の特徴や良いところ(「曲がいい」「顔がいい」「仲良い」「自主制作」「歌/ラップがうまい」etc...)を並べられても、“タイミング”が合わなければハマることはない。それはまさに私自身も身に覚えがあることでしたし、その瞬間の気分やその他の環境などの要因が組み合わさって「ハマる(推す)」という行為に繋がるということ自体が興味深く、大仰にいえば“奇跡”が起きてるわけじゃん……とやたら感銘を受けたので、その記録を残しておくのも面白いかなあと。

 

つらつらと書いてしまいましたが、つまるところただのいちオタクの覚書です。記憶力が引くほど悪いので、今後この瞬間のことを思い出したい時に思い出せるように書いていこうと思います!!!とはいえこの記事を読んで少しでもAB6IXに興味を持って頂ける方がいたらそれ以上に嬉しいことはないです。私と是非お話してください。

 

 

本編に入るまえに、自分のことを少し書いておきます。読む際の参考(?)にしてください。

普段はSeventeenSHINeeに本籍を置きつつ、KPOP全体が好きなのでわりと手広く何でも聴いています。kpopに来る前は洋楽ばかり聴いていました!

推しの傾向としては、自分では「才能のあるひと」とざっくり表現することが多いのですが(大体みんなそう)、以前相互フォロワーには「深夜に歌詞とか書いてそうなひとが好きだよね」って言われました。ウケたけど妙に納得がある。分かりやすく例をあげると、Seventeenウジ(ジフンさん)、SHINeeジョンヒョン、PENTAGONジノさんとキノくんなど……

大体こんな感じです。「相手のことを知るには相手の推しを聞くのが手っ取り早い」という自説があるんですけど、私のことが何となくでも伝わっていれば幸いです。

長い前置き失礼致しました。以下本編です。

 

AB6IXというグループとの出会い

私が彼らを初めて認識したのは、例に漏れずPRODUCE101 S2によってでした。当時BRANDNEW MUSIC事務所からきた4人の練習生たちは”サレンニュ”*1という愛称で親しまれ、初回のレベル評価でもそのパフォーマンス能力と、楽曲がマンネであるデフィの自主制作であることなどから高く評価されていました。デフィはその後センターに選ばれ、ウジンとデフィの2人は番組最終回でワナワンの11人のメンバーとしてデビュー決定。ヨンミンは最終20人に残りましたし、ドンヒョンも練習生期間が1年未満だったにも関わらず最終順位28位と健闘していました。

私個人としては、視聴当時は特にサレンニュの誰かを熱心に応援していたというよりも、初回のレベル評価の印象のまま、彼らに一目置いていただけでした。ウジンとデフィがワナワンメンバーとしてデビューしたあとは彼らの楽曲もバラエティも追っていましたが、二人のどちらかのペンというよりはグループ全体として見守っているような心持ちでしたし、MXMに関してはより遠巻きに──彼らのリリースに気付いたらMVやステージを見るような形で──見ていました。

 

2019年1月にワナワンが解散。同年5月22日にAB6IXがデビュー。ワナワン活動中も、解散後の”BNM事務所でのグループデビュー”を常に見据えているような印象だったデフィ*2の、そしてプデュであのパフォーマンスを見せてくれた4人のいるグループのデビューということで、他ペンながらとても楽しみでした。

そして満を持しての'BREATHE'でのデビュー。

youtu.be

デビュー前の彼らのリアリティ番組"BRANDNEW BOYS"も見ていたため加入メンバーが1人いることは知っていましたが、彼らのデビューショーケースを見た時にその曲の良さ、パフォーマンス能力の高さ、インパクトの強さに大興奮したことを覚えています。何より、サレンニュにウン(以下"ウンちゃま")が加わることによって、グループとして「完全」になったことが目に見えて感じられたことに妙に安心した気持ちになりました。このショケで音響トラブルがあったのですが、そこでも生歌の力強さやスムーズにトラブルに対応する姿勢が見られたのも好感が爆発する要因になった気がします。特にウンちゃまに関して、長年の練習生期間を経てようやく掴んだデビューで初めて公式ステージに立つ緊張は想像するだけで恐ろしいのに、こんなにプロとしてしっかりこなすなんて…と一気に心を掴まれました。

デビュー前リアリティでも既存のファンに受け入れてもらえるかどうか、自分が4人の迷惑にならないようにしないと、と不安そうにしていた彼が、絶対に心配いらないと思えたステージでした。その後もBREATHE活動期のステージはほぼ毎回検索して見ていました。衣装もとっても素敵だったわね……。

華々しいデビュ—活動のあと、10月に'BLIND FOR LOVE'でカムバ。これがBREATHEと同じディープハウスジャンルだったので、カムバごとに異なる毛色の曲を出すことが多いkpopアイドル業界において連続して同じ系統の曲を出したことを少し意外に感じましたし、BREATHEの衝撃が大きすぎたあまりにそれを超えてこなかったな、と少し肩透かしをくらったような印象を受けていました。当時、全然AB6IXについて知らない友人に「BREATHEの姉妹ブランドって感じの曲」と話した記憶があります。とはいえ彼らは2019年末の授賞式でも次々と新人賞や本賞を受賞していましたし、ルーキーグループとして大成功していることは耳に入ってきていたので、彼らの2020年の活動には期待していました。

 

'답을 줘 (THE ANSWER)'、そして2ND EP 'VIVID'のリリース

2020年6月29日、8ヶ月ぶり3度目のカムバ。4人体制になってから初めてのリリース。

youtu.be

MVを見て曲を聞いた初出の感想としては、「良い夏曲だな〜!!」というものでした。ダンスもクリエイティブで見ていて楽しいし、この曲にZICOが作詞作曲に携わりプロデューシングしたということもあって「今までのAB6IX」とは趣が違って新鮮でした。この時点ではまだ軽い気持ちで、今年のベストソング入り確定🎶ぐらいにしか思ってなかった。

そのままカムバステージを見て、衣装のカラフルさやセットの可愛さ、振り付けの面白さに夢中になりました。そして個人camを見て、リレーダンスを見て、音楽番組を追って……としているうちに気がつけば毎日この曲のことを考え、1日に3度以上はこの曲を聞かないと耐えられず、ステージを見ないと耐えられない身体になっていました。VIVIDのアルバム自体も良い曲ばかりで、カムバショケでやってくれた曲たち(RED UP, SURREAL, MIDNIGHT BLUE)も衣装といい振付といい非の打ちどころがなく、彼らの過去楽曲とあわせてプレイリスト*3を作って連日狂ったように聞いていました。

あと、オタクには分かってもらえると思うんですが、こうやってyoutubeでステージを見まくっていると関連動画にどんどん過去動画やらファン作成のモーメントまとめ動画みたいなのが上がってくるようになります。そういうのも片っ端からみていました。

 

振り返ってみるとこの時点でだいぶキていたと思うんですが、それでもまだ鍵アカなどでほぼ壁打ちのようにして動画の感想を言ったりAB6IXの話をするなどして自分の感情を発散していました。表のアカウントは、今でこそ様々なグループの話をしていますが元々はSHINeeSeventeenの話をするために作ったものでしたし、私をフォローして下さっている方はおそらく9割方せぶちペンの方達なので、そこでいきなりこの熱量のままAB6IXの話をするのも気が引けた……というのも鍵垢に閉じこもっていた理由の一つです。あと、その時点でかなりの時間AB6IXに関するツイートをしていたので、自分のせぶち関連のツイートとごっちゃになって欲しくない(振り返り辛くなるため)というのもあった。とはいえこの記事を書くにあたって検索かけたら結構表垢でも話してましたね……

そんなふうにして1ヶ月半近く猛り狂う己の感情と格闘し続けていたのですが、ついにあるときそれが決壊しました。もう自分の気持ちを鍵垢で消化することが出来なくなったのです。きっかけは一つのツイートと動画でした。

 

 

最後の一押し、そして"アカウント作成"に至るまで

これ。何も言わずにまずは聴いてほしい。

ウンちゃまは不定期で公式メンバーTwitterアカウントでこうして様々な楽曲(主に洋楽)のカバー動画をあげてくれるのですが、まじで軽い気持ちで動画を開いて2分04秒たったあとの衝撃のデカさを今でも忘れることが出来ません。ここで彼がカバーしているRuelのNot Thinkin' Bout Youの歌詞の切なさと、ウンちゃまのエアリ〜で、でも芯のある声が本当にとてもよく似合っていて、一度聞き終わったあとに呆然としました。

彼の声質はデビュー曲を初めて聞いた時から好きでしたが、グループの曲におけるメンバー1人の歌割には限度があるし、ここまでじっくりと彼の歌声を聞いたのは初めてでした。『好き』の大洪水。感情のダム決壊。そうしてようやく、「もうアカウントを分けよう。ちゃんとAB6IXの話をするアカウントを作ろう」と腹を括ったのでした。

このカバー動画と合わせて気を狂わされたカバー動画がこちら。

他にもKhalidのTalkやZaynのdRuNkカバーなどもしていて、ウンちゃまの選曲のセンスがいいこと、自分と音楽の好みが合うことも入れ込むきっかけになった気がします。

そして2020年8月下旬、以前からあったアカウント(プデュ関連のツイートをするために作っていたけれど長らく放置されていたもの…)をAB6IX用にリバイブさせました。これが私のABNEWとしての第一歩です。

 

推し決め

すでにお気付きの方もいるかと思いますが、AB6IXの推しはウンちゃまです。

そもそも2019年5月22日にBREATHEのMVが出たときに彼のビジュアルが好きでした。昔から白に近い金髪が似合う人間に弱いし、歌声は勿論、彼が踊る時に纏う雰囲気や踊り方そのものが好きだった。

あとなぜか2019年6月にもウンちゃまの話をしていたことから、すでにABNEWとしての人格が生まれる前にウンちゃまに惹かれていたのが分かります。

ウンちゃまの好きなところ、沢山あるのですが、書き始めたらすごい文字数になりそうだったので途中まで打ってたけどやめました。ウンちゃまに魅力を感じて、惹かれています。出会えて、好きになれて嬉しい。初めて見た時から少し時間は空いてしまったけれど、これから応援していけることが楽しみです。

 

雑感

元来、自分がアイドルにハマる経緯として楽曲がきっかけになることが多いです。逆に、楽曲が好きじゃないとハマれない…。それに加えて、グループ全体の仲が良いこと、推し(自分が大きめの感情を抱く子)が出来ること、と続いていきます。*4

久しぶりに見たAB6IXは、自分が記憶していたよりもぐんと距離が縮まっており、仲良しになっていました。勿論、デビュー2年目にはいり、過ごしてきた時間が長くなってきたことでお互いに居心地が良くなってきたということもあると思いますし、結束が求められる場面も多くあったため、そういうことが結びつきを強めたということもあると思います。彼らを見ているといつもその人数に対する騒がしさがすごくて驚かされますし、配慮するところは配慮して、はしゃぐところははしゃいで(ストッパーが足りないことがしばしば)、とやっている姿を見るととても元気が出ます。とても好き。可愛くて面白いウリいぇぴちゃん*5…。

 

アカウントを作ってから、彼らの活動がわりとコンスタントに休みなくあることもあって毎日とても楽しいです。本人たちのSNS更新も頻繁ですし、公式が出してくれるビハインド映像コンテンツ"ABBISODE(예삐소드)"も基本的に一本10〜20分あったりする(30分近い時もある)ので話すことに事欠かないし、鍵垢での壁打ちじゃなくなった分、ツイートにたまに反応を貰えることもあって嬉しい。あとは、今まで自分が本格的に好きになったグループのなかでは現時点で一番規模が小さい(グループ自体も、事務所も)ので、カムバした時にここまで客観性を持てなくなったのも、必死になったのも初めてでした。売れるためには”良い”ということだけじゃ駄目なんだ、ということを痛感しましたし、世間的な認知度は一朝一夕で上がるものでもなさそうなので悔しく思ったり焦る気持ちもありますが、まだデビュー2年目、今来ているお仕事をひとつひとつ誠意とプライドを持ってこなしてくれている彼らを応援しながらこちらから出来ることを出来る限りして行きたいと思っています。

2021年、まだ始まってから数日しか経っていませんが、なんと1月18日(月)に3RD EPリパケアルバム"SALUTE:A NEW HOPE"がリリースされます!!沢山の愛と関心をよろしくお願い致します♡

 

拙文をここまで読んで頂き、ありがとうございました。

2021年はAB6IXが更に躍進する一年になることを願って、結びとしたいと思います。

 

 

 

余談

さて、以下ではヨンミンの件について少し触れようと思います。事が起きた後にAB6IXを推すに至った人間がこのことについて話すことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますし、捉え方の違いから気分を害される方もいるかもしれないので、読み飛ばして頂いて構いません。「沼落ちブログ」としては上記で終わりです。

 

2020年11月に彼らが3RD EP 'SALUTE'を出し、4人としての活動を歩む覚悟をここまで示してくれた以上、私もここで自分の感情の整理をして2021年の活動を迎えたい。そのような思いでこれを書いています。

 

AB6IXのアカウントを作ってから、様々なABNEWの方のツイートを目にする機会が増えたなかで感じたのは、「ヨンミンのことはタブー視されているのだな」ということでした。KPOPアイドルグループ界では様々な経緯でメンバーが脱退するようなことが珍しくありませんが、実際に自分がその渦中に身を置いた経験が少ないため、他との比較が出来ません。他のグループでもこうなのだろうか?勿論その肝心の経緯(理由)次第なのでしょうが……。本国のオタクはとくに顕著で、かなり徹底して「言及しない」という態度が共有されているように思います。一方、日本のオタク界隈ではそこまで断固とした姿勢はないものの、やはりこの話題についてはどこか隠れるようにして各々の意見を表しているように見受けられます。

正直、私は脱退のニュースが出るまで飲酒運転のことを把握していませんでした。フォローしていたのは公式アカウントだけで、私の見える範囲にはABNEWはいなかったために何が起きたのか知りませんでした。

記事を読んだ直後、つい数日前に見たはずのカムバ予告や、これまでのAB6IXの、そしてプデュ当時の彼と彼らのことが脳裏をよぎりました。その時点ではまだファンじゃなかった私ですら少なからずショックを受けていたので、当時のファンの心境は計り知れません。

この件に関する私の思いは、脱退を知った直後のこのツイートのまま今も変わっていません。

飲酒運転という、弁護の余地がないことをしたこと。いつならいいとかないけど、よりにもよってこの時期、このタイミングで。何もかも取り返しがつかなくて、彼の気持ちがわからなくて、やるせないです。

また、この件に関して、少なくとも私の見える範囲では彼を擁護している人がひとりもいないことに安堵しています。当然のことだと思いますが、「当然」が通用しないことも多々あるので……。飲酒運転に対して厳しい態度を取れる人の多いファンダムでよかった。そして、罪を許さず、それでいて彼を恋しがることは両立し得ると思います。

 

自分の気持ちを言葉にするのは本当に難しい作業だな、と常々思っていますが、私がここまでに書いたことで傷付けてしまった方がいたらごめんなさい。それぞれに思うことが沢山あって、痛みがあって、向き合い方がありますよね。この件について、各々が各々のやり方で、自分のタイミングでこのことと折り合いがつけられるようになることを祈っています。

グループは脱退してしまいましたが事務所にはまだ所属しているので、今は兵役を終えて帰ってきたあとの彼の活動がどうなるのか見守りたいと考えています。

読んで頂き、本当にありがとうございました!これでほんとにおしまいにします。

 

 

 

 

*1:事務所名のBRANDNEW(ブレンニュ)と数字の4(サ)より。

*2:個人の感想です。私が勝手に感じ取ったことで、彼の実際の気持ちは勿論分かりません。

*3:リンクを置いておきます。今までの持ち曲と参加曲を入れてあります。🔗cherieの「AB6IX」をApple Musicで

*4:余談ですが、PENTAGONジノくんに落ちたのもぴんなり期にステージ動画を見まくっていたときに関連に出てきたFinesseカバー動画がきっかけでした(そこから一気に落ちて初めてツーショ会にまで行きました)。

*5:AB6IXの愛称"에삐(イェッピ)"から、普段は”いぇぴちゃん”と呼んでいます。呼びやすいので……。日本のペンだと他にも"エビ"と呼んでる方もいる。自由度が若干高い